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| 自然博物館入り口 | 入り口前の化石林(珪化木) |
自然博物館には化石の展示が多かった。円錐形で数十cmもある巻貝の化石や、恐竜の卵などは、暗い展示場にいくつも置いてあった。
また、普通の明るさの展示場には、ウミユリの化石、ヒスイ、水晶各種、魚類・鳥類の化石、アンモナイトの化石などが、いわゆる博物館の展示というより、売り物のように加工されたかたちで展示されていた。特にウミユリの化石は、墨色の石で、玄関に飾ってありそうなものだった。
3つ目の展示室も、化石の宝庫だったが、化石の解説が少し書いてあった所が他2つの展示室と違った。
面白いことは面白いけれど、あまり見入るような感じではなかった。漢字と格闘しながら意味を探るのが、ここでは1番楽しかったかもしれない…。
しかし、この博物館の謎めいたところは、本館ではなく、別館にある。後でよく見てみると、入り口の看板にも「人類陳列室 人体真奇妙」とある。そう、人体展示場である。ホルマリン漬けの人体が所狭しと並んでいる。合体双生児を始めとする胎児の標本、成人の筋肉標本・臓器標本・・・もう後は記憶に止まっていない。
学校にも、ホルマリン漬けのカエルはいたような気がする。でも、人となるとどうも事が違うらしい。思考が止まって、ただただ「観」ていた。とても、衝撃的だった。死んでれば平気の結ちゃんと、大したことないと言う前田くんは、普通に展示物を見ていられたようだが、とてもそんな神経ではいられなかった。「気丈に、気丈に」と自分に言い聞かせながら、「観」ていた。「観る」のが精一杯だった。20数年生きてきて、このような変な気持ちになったのも初めてだと思う。