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1_01 はじめに


▼1 科学を見守(みまもる)る目(め)を育(そだ)てる
 この「Terraの科学」には、重要(じゅうよう)な目的(もくてき)があります。それは、科学を見守る目を育てることです。
 この講義(こうぎ)の受講者(じゅこうしゃ)(購読者(こうどくしゃ))には、今まで、地球や科学に、まったくかかわりや、興味(きょうみ)のなかった方も、おられると思います。この講義は、そんな人にも、ぜひきいてほしいのです。そして、まわりの人たちで、地球や自然、生命に興味を持つ人がいたら、その人を、温(あたた)かい目で見守ってあげる心(こころ)を養(やしな)ってほしいのです。
 彼(かれ)や彼女(かのじょ)が興味をもっているものが、どんなに汚(きたな)いもの、変(へん)なもの、怖(こわ)いもの、危(あぶ)ないものであっても、もしかすると、それは、人類(じんるい)にとって、将来(しょうらい)、役’やく)に立(た)つ研究(けんきゅう)への第一歩(だいいっぽ)かもしれないのです。あなたが、彼や彼女に、「汚いから、変だから、怖いから、危ないから、やめなさい」という一言(ひとこと)を与(あた)えたり、冷(つめ)たい視線(しせん)を投(な)げかけることによって、彼らの科学の芽(め)が摘(つ)み取られるかもしれません。彼らを、ぜひ温かい目で見守ってやって下さい。
 そして、あなたの一番身近(みぢか)な人にこそ、その暖かい視線を与えてあげて下さい。あなたが、もし子供(こども)なら、まわりの友達(ともだち)に、あなたが、もし大人(おとな)なら、自分(じぶん)の子供たちに、あなたが、もし高齢者(こうれいしゃ)なら、自分の孫(まご)たちに、地球や自然、生命に興味を持つ人がいたら、どんな興味であっても、暖かい目で見守ってあげて下さい。その暖かい視線によって、彼や彼女が、より一層(いっそう)の興味を持つかもしれません。
 私が知っている昆虫(こうんちゅう)学者(がくしゃ)に、カメムシが好(す)きで、調べている人がいます。彼は、カメムシの匂(にお)いが、「たまらく、いい匂いだ」といいます。多分(たぶん)、研究者や技術者(じじゅつしゃ)の中には、そんな人が、一杯(いっぱい)いると思います。
 古(ふる)くは、蚊(か)取(と)り線香(せんこう)、猫(ねこ)いらずから、最近(さいきん)では、防虫(ぼうちゅう)スプレー、蚊取りベープ、ゴキブリほいほい、ウシュレット、抗菌(こうきん)グッズなど、皆(みんな)が毛嫌(けぎら)いするものに興味を持ち、そこから、役立(やくだ)つものをつくり上げてきた研究者や技術者がいるのです。もしかすると、彼らは、その研究対象(たいしょう)が、好きでしょうがない人かもしれません。
 そのような人材(じんざい)を、私たち、人類(じんるい)の共通(きょうつう)の「財産(ざいさん)」として、大切(たいせつ)にしようではありませんか。彼らの好奇心(こうきしん)を、おおいに、満(み)たしてあげようではありませんか。今の日本には、彼らを暖かく見守れる、富(とみ)と人口(じんこう)、環境(かんきょう)、社会(しゃかい)があるのです。けっして、彼らのすべてが、ものになるとは限(かぎ)りません。もしかすると、多くの人は失敗(しっぱい)に終わるかもしれません。でも、もしかすると、彼にしか、彼女にしか成(な)せないことが、あるかもしれないのです。

▼2 ねらい
 このメールマガジンによる「Terraの科学」の「ねらい」を、紹介(しょうかい)します。
 この「Terraの科学」では、Terra(地球)に関連(かんれん)する科学的内容を広く紹介します。この講義の「ねらい」は、受講者(じゅこうしゃ)が、科学、そしてTerra(地球(ちきゅう))に興味を持ってもらうことです。受講者が、科学やTerraとは、面白いものだ、不思議な(ふしぎ)ものだという気持(きも)ちを、持ってもらうことです。
 さらに、科学というのは、いろいろな現象(げんしょう)や、出来事(できごと)を、論理的(ろんりてき)に解明(かいめい)する方法(ほうほう)の一つです。科学の論理性(ろんりせい)は、社会生活において、重要な指針(ししん)とできるはずです。つまり、論理というものは、生きていくために役に立つということです。
 基礎篇(きそへん)(前期(ぜんき))のテーマは、「この世(よ)」です。「この世」とは、一体(いった)何(ない)なのでしょうか。そして、「この世」の見方(みかた)を、さまざまに変えてみます。すると、どのような「この世」が見えるでしょうか。

▼3 講義予定(よてい)
 この「Terraの科学」基礎篇(前期)は、以下のような予定で進めていきます。ただし、予定ですから、内容は予告なく、大きく変わることがあります。御了承(ごりょうしょう)ください。

第 1講 はじめに
第 2講 定義:この世とは
 宇宙の定義(ていぎ)、宇宙の概念(がいねん)の変化(へんか)
第 3講 仕組(しく)み:この世の記述(きじゅつ)のしかた
 物理(ぶつり)学的原則(げんそく)、化学(かがく)的原則、天文(てんもん)学的原則、地質(ちしつ)学的原則
第 4講 はじまり:万物(ばんぶつ)のはじまり
 宇宙、元素(げんそ)、力、銀河(ぎんが)、星、太陽系(たいようけい)、地球、生命、人類の始まりについて
第 5講 信じること:根源(こんげん)を知ること
 星座(せいざ)、暦(こよみ)、占星術(せんせいじゅつ)、科学
第 6講 知ること:人類と宇宙
 人類は宇宙をどのように認識(にんしき)してきたか、見方、信じ方、見えないものの見方
第 7講 見ること:探査(たんさ)技術の進歩
 目、望遠鏡(ぼうえんきょう)、分析(ぶんせき)装置(そおうち)、探査機(たんさき)
第 8講 見えないもの:見えないものを信じるか
 ET(イーティ)はいるか
第 9講 生きているということ:生命とは
 定義、仕組み
第10講 記憶(きおく):地球環境の歴史(れきし)
 大地(だいち)、大気(たき)、海洋(かいよう)、生命の歴史
第11講 同胞(どうほう):太陽系
 太陽、惑星(わくせい)、衛星(えいせい)
第12講 現在(げんざい):今の地球の仕組み
 大地、大気、海洋、生命の相互作用(そうごさよう)
第13講 予測(よそく):私たちの未来(みらい)
 宇宙、地球、人類の未来

▼4 レポートについて
 受講生のかた(メールマガジンの購読者)は、下記(かき)の内容でレポートを書いてみてください。E-mailでレポートを受けるけます。ただし、強制(きょうせい)するものではありません。希望者(きぼうしゃ)のみ、提出(たいしゅつ)してください。充実(じゅうじつ)した内容のレポート数編(すうへん)を、ホームページで公開(こうかい)します。公開を希望(きぼう)しない人は、その旨(むね)をレポートに書いて下さい。
 ぜひ、学生になったつもりで、書いてみて下さい。なにも調べる必要はありません。図書館(としょかん)にいっても、答(こた)えなど書いた本はないはずです。資料(しりょう)なんかなくていいのです。あなた自身の考えは、あなたの頭(あたま)の中にしかないのです。もしかすると、その考えは、多くの人に知ってもらった方がいいものもあるかもしれません。また、読んでいて、楽しくなるもの、考えさせるものもあるかもしれません。ぜひ、投稿(とうこう)してください、お持ちしています。

第1回 テーマ:「この世」とは
 あなたにとって、「この世」とは、どんなものですか。あなた自身の考えを書いて下さい。
締(し)め切(き)り:2002年5月10日24時

第2回 テーマ:「この世」の重大事件(じゅうだいじけん)
 あなたにとって、「この世」の重大事件とは、どんなものですか。あなた自身の考えを書いて下さい。
締め切り:2002年6月7日24時

第3回 テーマ:「この世」の未来
 あなたにとって、「この世」の未来は、どうあるべきですか。あなた自身の考えを書いて下さい。
締め切り:2002年7月5日24時


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