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講義: 4_01 はじめに
掲示板: 裏話


■講義 4_01 はじめに

▼1 この授業のねらい
 最後の学期では、地球と生物の歴史を見ていきます。もちろん、Terraの科学ですから、すこしかわった見かたになるかもしれません。
 前期では、地球の環境の歴史を、地球の構成する要素(大気、海洋、生命、地殻、マントル、核、プレートテクトニクス、プルームテクトニクス)という見方でみていきました。後期では、生物の進化と地球の環境の関係を、時間をおってみていきます。
 地球環境とは、生命と地球が複雑な関係をしあいながらつくりあげているシステムです。生命は地球に誕生したので、生命は地球の一部であるといえます。ですから生命は地球環境と一方的に影響をうけるだけでしょうか。じつは、生命も地球環境に影響をあたえています。このようなおたがいに影響をあたえあいながら、変化しあうことを、共進化(きょうしんか)といいます。
 生命と地球環境では、影響のていどには、差がありますが、おたがい影響をおよぼしあっているのです。生命と環境の複雑な関係とその変化をみていきます。
 もちろん、わからないことだらけのこともありますが、最新情報をつかいながらみていきましょう。

▼2 講義計画
 講義は、いちおう、次のような内容で進める予定です。しかし、講義が進むにつれて、内容は変化するかもしれません。ですから、いまの予定だと思ってください。講義も生きものです。進化していくのです。
4_01 はじめに
4_02 生命とは
4_03 生命の進化と絶滅(時代区分)
4_04 冥王代1(大気、海、陸、環境の誕生)
4_05 冥王代2(生命誕生)
4_06 太古代1(最古のもの)
4_07 太古代2(酸素の形成)
4_08 原生代1(大陸の成長とマントル対流の変化)
4_09 原生代2(海水のマントルへの逆流と地球凍結)
4_10 顕生代1:古生代(カンブリアの大爆発)
4_11 顕生代2:中生代(なぞの大絶滅、造山運動)
4_12 顕生代3:中生代(恐竜の絶滅)
4_13 顕生代4:新生代(ヒトの出現)
4_14 未来代

▼3 レポートについて
 いつものように、E-mailでのレポートを受けつけます。レポートは、ホームページで公開します。公開を希望しない人は、その旨をレポートに書いてくだされば、公開しません。
 いちばんたいせつな注意があります。それは、参考書は使わないことです。多くの学校のレポートは調べなさいといって、参考書や資料をみるようにします。でも、この講義では資料や参考書を見ないでください。
 下のテーマや内容を見てもわかるように、すべて自分の考えを聞くようにしています。ですから、自分がどう思うかは、図書館やインターネットで調べてもでてきません。自分の頭の中、心の中にしか答えはありません。そんなあなた自身の、あなたしかもっていないことを聞かせてください。

第1回 生物は、なぜ進化していると思いますか。
 生物は、少なくとも35億年間は進化してきました。進化のしくみの「科学的解明(かいめい)」はあるていどされています。しかし、それは、科学的なことだけにすぎません。あなたは、生物が、なぜ進化していると思いますか。あなた自身の考えを書いて下さい。

第2回 地球環境が、本当に悪くなっていると思いますか。
 地球環境が悪くなっているといわれています。それも人類のせいによって環境が悪くなっていると、よくいわれています。あなたは、あるいはあなた自身にとって、地球環境が、本当に悪くなっていると思いますか。あなた自身の考えを書いて下さい。

第3回ヒトと他の生物は、共存(きょぞん)可能でしょうか。
 ひとは、ほかの生物を食料、ペット、鑑賞(かんしょう)用などとして、せっしています。では、それ以外のひととかかわりの少ない生物は、本当に必要でしょうか。あなたは、ほかの生物とのいっしょにうまくくらしていける(共存(きょうぞん)といいいます)でしょうか。あなた自身の考えを書いて下さい。

 しめきりは、つくりません。書きたい人が、書きいたい時に書いて、できたときに送ってくれればいいのです。私としては、いろいろなひとの意見や考えを聞けるのを楽しみにしています。


■掲示板: 裏話 

・裏話・
 さて、いよいよ、この「Terraの科学」も、最後の学期となりました。後半年間ですが、がんばっていきましょう。
 じつは、現実の講義の一つはこの内容で進行中です。でも、他の講義では、まったく違ったものを、今年から新たに始めています。じつはその新しい講義を、この「Terraの科学」でも取り上げようかと考えていました。散々、迷った挙句、予定通りすることにしました。それは、2年という年月の中で、当初の予定していた通りをがんばってやりぬくことも大切だと思ったからです。こんな長期のおよぶ本格的なメールマガジンによる講義など存在しないと思います。でうから、初心どおり完結する重要性があると思いなおしました。
 迷った理由は、新しい講義は、今年はじめて作り上げるものなので、いちばん私が今面白と思っていることを中心にしています。それも、内容として、初心にもどるようものでもあるからです。このような講義にしたのは、いちばん基本的な考え方を、自分自身で、もう一度見直すべきではないという気持ちもあったのです。
 幻の講義のタイトルを紹介しましょう。
 第 1講 はじめに
 第 2講 分ける:石ころの分類
 第 3講 要素:石ころをつくるもの(鉱物、結晶)
 第 4講 融ける:石ころのもと(マグマの形成)
 第 5講 固まる:石ころの多様性(マグマの固結)
 第 6講 外へ:石ころの形成(マグマの放出、火山)
 第 7講 対照:花崗岩と玄武岩
 第 8講 成分:石ころの化学組成
 第 9講 原形と変形:変成作用
 第10講 削る・運ぶ:川と海と堆積物
 第11講 溜まる・積もる:地層
 第12講 生物がつくる石:石灰岩とチャート
 第13講 山:なぜ山が高いのか
 第14講 さいごに
 この講義では、「Terraの科学」のいちばん最初の講義を、まったく逆にしたようなものです。最初の講義では、「この世」というとてつもない大きく、そしてどう取り組んでいいかわからないようなものをテーマにして、いろいろ視点を変えてみていくと、面白いことがいろいろ見えていくことを示しました。
 一方、この講義では、いちばんありふれた「Terra」の素材として、石ころを用いることにしています。そして石ころをいろいろな見方でみていくと、こんなにもいろいろなことが見えてくることを紹介します。そして、できれば、人間として生きていくために、必要なことが学べるということも紹介したいと考えていました。
 こんなに、いろいろなことをいうと、この講義を聴きたいという方がおられるかもしれませんが、そんなひとは、私の大学講義用のホームページがあります。こちらも、毎週更新しています。アドレスは、
http://ext-web.edu.sgu.ac.jp/koide/chigaku_b/
です。興味のあるかたは覗いてみてください。


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